nagatakのブログ

タグ:月一シネマ歌舞伎

昨日の事、中洲大洋劇場で公開中の中村吉右衛門さん主演「熊谷陣屋」を観てまいりました。


シネマ歌舞伎については、Webサイトをご覧になってください。




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熊谷陣屋は、とても有名な演目ゆえ、何度か観劇しています。


今月はパスしようかとも思いましたが、中村吉右衛門さんが主演ですからね。


観ておかねば。。。


熊谷陣屋は、ご存知の通り、平家物語が元になっていると言われています。


本来は「一谷嫩軍記」と言う全5段からなるとても長い物語の3段目を切りとり、


何度も上演を重ねられている名作。


歌舞伎の中では「義太夫狂言」と言う部類に入ります。


あらすじは、とても大雑把に言うと、忠義の為に自分の幼い息子の首をはねてしまうと言う


何とも悲しく理不尽にも思える物語です。


歌舞伎座のサヨナラ公演で吉右衛門さんが主演された演目を映画化しているゆえ、


綺羅星のごときベテランの役者さんが脇を固められて、とても見ごたえがありました。


演目が始まる前に、吉右衛門さんのインタビューも収録されている贅沢な作品です。


公開は今週の木曜日まで、


もし、ご覧になる機会がありましたら、お出かけくださいね。


では、また...。



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中洲大洋映画劇場

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中洲大洋劇場で公開中のシネマ歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」を観てまいりました。


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シネマ歌舞伎については、こちらをご覧ください。シネマ歌舞伎 | 松竹 (shochiku.co.jp)

あらすじは~簡単に言うと、田舎者の商人、次郎左衛門(中村勘三郎さん)が吉原で花魁八ツ橋(坂東玉三郎さん)に一目ぼれ。八ツ橋に入れあげた挙句、身請けの話しもチラホラと。それを怒った花魁の情夫(中村仁左衛門さん)に次郎左衛門との縁切りを迫られ、心ならずも縁切りの為、次郎左衛門を冷たくあしらう八ツ橋。恥をかかされ、悔し涙で吉原を後にする次郎左衛門…4ヶ月経って、機嫌を直し吉原に戻ったように見えた次郎左衛門ですが・・・というお話。


この作品、実際に江戸時代 吉原で起こった事件を元に書かれたお芝居だそうです。


八ツ橋の哀れに心を寄せる方もいらっしゃるでしょうが、


わたくしは人間がもつ悪意と善意について、考えさせられました。


悪意が暗い雲ならば善意は明るい光でしょうか?


どうぞ善意が勝る世の中であって欲しいと、この芝居を観ながら切実に感じました。


たいそう豪華な面々の共演。


シネマ歌舞伎でしか観られない舞台です。


ぜひお早めに映画館でご覧になってくださいね。



では、また…。


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中洲大洋劇場

本日は良いお天気の福岡。


中洲大洋劇場で上映中のシネマ歌舞伎「め組の喧嘩」を観てまいりました。


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2015年「平成中村座」の舞台を映画化したものです。


月一シネマ歌舞伎については、こちらをご覧ください。



「平成中村座」って、江戸時代の芝居小屋そのままに、とても風情がありますね。


観客と舞台の距離が近く、役者さんが客席の間を縦横無尽に動き回るので、ドキドキします。


先日博多座で「市川海老蔵特別公演」を観た際に、お客様からの「好きな演目は?」と言う質問に、


海老蔵さんが、自分ち(家)の演目以外だったら、「め組の喧嘩」が好きと仰っていました。


海老蔵さんの辰五郎もお似合いだろうなぁ~


わたくしも好きな演目の一つ。


今回の勘三郎さんの辰五郎は初役だそうです。


初役とは思えぬほど…いや初役だからこそ凄いパワーと熱量で演じ切ります。


この芝居1つをとってみても、亡くなるのが早過ぎますよね。


少しネタバレしますが、ラストは舞台の背面がオープンして、本物のお神輿が登場します。


お神輿を担いでいるのは、多分浅草の商店街の方々だと思いますが、


このラストシーンは役者さんと観客が一体になって大盛り上がり。


この舞台を実際ご覧になった方が本当に羨ましい!


今月10日までの上映です。


お時間のある方は是非、勘三郎さんの渾身の舞台を映画館でご覧になってください。



では、また…。




雨模様の福岡です。


今日は、中洲大洋劇場で上映中のシネマ歌舞伎「三人吉三」を観てまいりました。

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※シネマ歌舞伎については、こちらでご覧ください。



中村勘九郎さん、中村七之助さん、尾上松也さんが三人の吉三を演じます。


ストーリーは、因果応報と言いましょうか?


数奇な運命に翻弄され、その運命にもがく三人の悲劇的な物語。


わたくしのお目当ては、七之助さん。


今回のお役は、男性でありながら、振袖を着用して男を惑わす美人局。


悪女の七之助さんも益々美しく素敵です。


あんなに激しい立ち回りが出来る女形の役者さんを見たことがありません。


新しい試みの舞台演出を、さらに舞台では観れないカメラアングルで映画化。


ライティングや音響も凄く綺麗で工夫されています。


紙吹雪の量が半端無く、お三方の体が埋まってしまうような量の紙吹雪が舞います。


とても見ごたえのある作品でした。


この作品を観終わった気分は、歌舞伎のそれでは無く、まるでシェークスピアやギリシャ悲劇を観た感じです。


上映は今月26日迄。


もしお時間がありましたら、ぜひご覧になってくださいませ。



本日のコーディネート
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丸に麻の葉や百花柄の着物、雪輪模様の藤色の名古屋帯、藤に百花の紫の羽織です。



では、また…。

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中洲大洋劇場


今日はお休みです。


中洲大洋劇場で上映されている「月一シネマ歌舞伎」を観てまいりました。



今回の演目は「らくだ」と「連獅子」


「らくだ」はご存じ人気の古典落語がベースになっています。
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主役の久六と半次は、中村勘三郎さんと坂東三津五郎さんと言う豪華な組み合わせ。


芸達者なお二人の演技も相まって、ほんとうにお腹の底から笑えます。


連獅子は、さらに夢のような共演。
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勘三郎さん、勘九郎さん、七之助さんの連獅子です。


もう新作では、三人が揃って舞台に立つ姿を見ることが出来ませんので、本当に貴重な映像ですね。


監督はあの山田洋次監督です。


歌舞伎は、やはり舞台で観劇するのが一番ですが、シネマ歌舞伎だと、自分の席からは絶対に見れないアングルで役者さんの表情がわかります。


舞台を観ていると、ともすれば、あの役者さんもこの役者さんもと目をキョロキョロさせてしまうのですが、映画は演出家が観て欲しいところにフォーカスしているので、スクリーンを黙って観ていればいいんだなぁ~と思いながら、今回の「連獅子」を観ました。


来月は、七之助さんの「牡丹灯籠」です。


来月もとても楽しみですね。


本日のコーディネート
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では、また…。





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